グラフィックデザイナーになるには?!

肩書きもかっこいいけどグラフィックデザイナーになりたい人いますか?今は動画編集のクリエーターなど総じて色んなツールのデザイナーがいます。

 

学校に通う意味と価値とは?!

私は芸術大学を卒業しています。

ですが、デザイナーになれたことと学校を出たことの関連性はあまりないのかなとも思うのです。

ただ、学校に通う時にどうゆう意思で通っていたかで職業に発展するかどうかはかわります。実際大学時代の同級生で同じ仕事をしている人を知りません。

 

私の周りの人の学校に対する志望動機は進路ですすめられたか、やりたいことがなかったから楽しそう(お家にお金の余裕がある人)が多かったんです。その人たちの暮らしぶりも豊かでその学校に通っていた価値はあると思います。

 

私の場合その職業にはじめから興味を持って到達できる為の手段を高校生の終わりの時期に考えていました。実家には余裕はなかったので、お金が持たなかったら2年で退学してデザイナーの卵で雇ってもらおうと考えていました。

 

まさにその考え方が正しくて、仕事としてデザイナーになっていくためには務めるか自分で仕事をとるかは別にしてその業界で働いてスキルをあげることと、アートとデザインの違いをしっかり理解すること、多くの情報を得る努力をしている事が重要なんです。

 

たまたま大学は親の力もあって何とか卒業することができました。だからあなたは大学出てるじゃないと言われてしまうと、確かに行っていない人と経験の種類は違います。

大学に行って気づけたことは大きな視点から自分の職業の選択をできたことかと思います。

 

専門学校ですと課題や技術的なスキルの詰め込みもあるらしいのでひょっとしたら社会向きなんじゃないかと感じています。私が学生の頃に教わったイラストレーターの先生は元々グラフィックデザイナーをしていて得意分野のイラストの要望が増え、今はイラスト1本が仕事になっていると。また私の分野だと幅が広いので環境デザインの先生から絨毯やラグのデザインも紹介をうけたことがあり、結果としてどれが伸びるか分からないから出来るだけ多くの視点で仕事できる職場を探そうと考えたんです。だからデザイン事務所のオペレーターとかで考えることが少ない職場はさけていました。

 

今は服飾雑貨のメーカーのグラフィックデザイナーです。だから商品の企画から販促のデザイン、実際に販売までを経験して一連の流れが見えるところに務めています。

 

それを15年程続けているのですが、お陰様で6年ほど前から自ら営業をして仕事をとることに成功しています。これはデザイナーとしてだけではなく、会社の中でプロとしてお客様に安心感、信用を与えることの重要性を学んだからです。

 

同じグラフィックデザイナーでもルートはほんと様々。グラフィックデザイナーの定義や本質を理解することができれば、通うべきは学校ではなく、職場やクラウドワークスのような所であるのかなと思います。

 

大学ではデザインの起源やあり方、種類を総合的な観点で学習するため、職業の種類を理解してより多くの選択肢を持つことが出来ることがメリットです。あと感性を育てることはデザイナーとしてと幅や価値を高める材料になるので筋トレと思ってアート作品などには積極的に取り組むと良いかと思います。本来好きでないとできない職種です。

 

家庭の事情やすぐに働きたい人は専門学校やデザイン事務所で早くから下積みを作ることに専念すると天職として育てることは十分可能です。

大学に行かずとも、芸術的なことを重んじて興味をもつことやあらゆる感動がデザインの要素として大切なことを理解したのであればそれが大学などで学ぶことと同等の値打ちがあると思うのです。

 

デザイナーはスキル以外に感動することや、気持ちのいいことを常に意識していくことが人に作品として提供できるものづくりの土台になるなと、それが一番大きいのかも?と思うのです。日常生活をしているとどうしてもイライラしてしまうこともありますがそのような感情を持ったまま作品を作ると必ずどこかしらに現れてしまうのです。

 

この話は今回とはべつなので、作品の隠し味としてまたお話する機会を作れればと思います。

 

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは国家試験などで資格をもらって進める職業ではない。

グラフィックデザイナーと言っても幅は広く、定義も何もかも立場や環境で考え方もかわってしまう。

 

私は長い間、自分のことをグラフィックデザイナーと名乗っていなかった。それはグラフィックデザイナーの要素を育成中、技術的な部分が成長してきた段階では、アートディレクターやクライアントのオペレーターになれることが基礎として第1条件かなと感じていたから。グラフィックデザイナーはアーティストでありながらもアート作品を提供することが職業ではない。

 

グラフィックデザイナーは正確には情報処理能力が必要で、世の中に伝えるべき情報をターゲットにいち早く届けて感動、気づきを与え、目的のアクションに導くことの仕掛け及び機能を必要に応じてアート的な技術やセンスによるチョイスで作品として提供することが仕事となる。

 

肩書きの聞こえがいいので、IllustratorPhotoshopなどのソフトが扱えて、指示に従ってレイアウトを組むことまで総じてグラフィックデザイナーと呼ばれることが多いが、ほとんどの場合ソフトを使ったオペレートであり使い方を理解すれば他の職業同様事務的な作業といっても過言ではない。

 

グラフィックデザイナーはクライアントの言葉に出来なかったり具現化できない部分を上手く汲み取り、その意図を世の中に表現するツールを提供できなおかつ感動と喜びを提供できたとき初めて自分でデザインをしたと自覚できるのではないかと思う。

 

私は多くの時間を印刷会社や商社で必要な営業力のある制作物をオペレーターとして作成していくうちに、制作の初めの段階で相談を受けるようになり、自らコンセプトを考えたり打ち出し方を提案できるスキルを身につけることが出来た。

 

これらの経験と実績で自ら営業をかけることに成功し、今はグラフィックデザイナーとして一定の信用を得ることができるようになった。

 

資格はないけれど、相談して制作したものが確かな価値を生み出す実績がその資格と同等の社会的価値を生み出していて、肩書きをグラフィックデザイナーとすることが出来るのだと思う。

 

今までこうして論理的にデザイナーとしてのあり方考え整理して文章に残すことはしてこなかったけれど、この仕事は人の希望や期待を想像以上の結果で叶えることの出来る素敵でやりがいがありとても魅力的な仕事と思うので情報として発信しておきたい。

 

もし何かのきっかけでこの世界に足を踏み入れたのなら、ぜひスキルを磨ける職場や人繋がりを探して突き進んで欲しい。ビジョンがあれば必ず到達出来ると思う!私もきっかけはひとりのネット上でチャットで遊んでるDTPデザイナーとのたわいもない話からこの世界に入った。ほんとに些細だけど出会いに感謝している。

 

全てクリエーターを目指す人を応援している。